業務自動化の話題は Web ブラウザの中の操作が中心になりがちです。しかし実際の現場には、Web 化されていないデスクトップソフトで回っている業務が、いまも数多く残っています。官公庁への申請に使う専用ソフトは、その代表格です。

「ブラウザの外だから無理」という思い込み

この領域は「RPA の対象外」と見なされて、自動化を諦められていることが少なくありません。公開されている事例もごくわずかです。

でも、冷静に考えると——人がマウスとキーボードでやれる操作なら、機械にもやれるはずです。

座標ではなく、要素を掴む

デスクトップ自動化で最初に思いつくのは「画面の座標をクリックする」方式ですが、これはウィンドウの位置やサイズが少し変わるだけで壊れます。私たちは Windows の UI Automation を使い、ボタンや入力欄を「画面上の位置」ではなく「要素」として掴む方式で実装しています。

# 座標クリックではなく、要素を特定して操作する
window = desktop.window(title_re="申請データ作成.*")
window.child_window(auto_id="btnNew", control_type="Button").click()
window.child_window(auto_id="txtName", control_type="Edit").type_keys("")

全ステップを証拠に残す

無人で動くものほど、「本当に正しく動いたのか」を後から確認できることが重要です。デモでは、起動から申請データ作成までの全ステップをスクリーンショットで記録し、検証可能な形で完走させました。

自動化の役割はあくまで下書きと入力作業まで。提出という判断は、必ず人が行う建て付けにしています。

「うちのソフトでもできる?」という段階のご相談も歓迎です。動くデモを見ながらお話しできます。